お金でなんでも解決できる。その気持ちが子供を引きこもりにする。

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お金でなんでも解決できる。その気持ちが子供を引きこもりにする。

 

ネットの記事で「引きこもりの子供(40代)に悩み、業者に何百万円のお金を払いなんとかしてもらおうとした結果、子供が死んでしまった親(60代)・・・」というような記事を読みました。

そして唖然としてしまいました。

無理やり連れて行かれた子供さんは強制労働のような環境で誰にも助けを求めることもできずに自殺したと。
「引きこもりに戻るといけないから」と子供さんはスマホなどの連絡手段を奪われ、結果的に救われなかったと。

真偽のほどは分かりませんが、本当だとしたらひどい話です。

 

どうして引きこもりの子供に対してお金で解決できると思ったのか。

親は「子供のため」ではなく、「自分のため」にお金を払ったのでしょう。
「引きこもりの親」というレッテルを剥がすために、自分が楽になるためにお金を払ったのです。

「子供のため」と平気で泣く親だって毒親の可能性はあります。
「子供のため」と言えば世間は許すし、矢面に立つのは子供の方です。

引きこもりはお金で解決できる問題ではありません。

 

しかし騙されてしまう親は結構いるとのこと。
今回は「引きこもりの問題はお金では解決できない」と言うことについて、自分の考えを発信していきます。

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「なんでもお金で解決できる」という感覚を持つ親

一部のお金持ちや、苦労せずにお金を手に入れてきた人実際お金で解決できたことが多かった人は、実際「なんでもお金で解決できる」と思っています。

「嘘でしょ・・・」と昔から思うのですが、自分が一切労働をしたくないタイプの人はこれに当てはまるのかもしれません。

余談ですが私の母親もお金で解決できるならお金で解決しようとする親でした。自分では面倒ごとに全く関わろうとせず、面倒ごとや厄介ごとは全て子供(幼い頃含む)に押し付けて・・・そのくせ子供に対しては「うちはお金がないから何も買ってあげられない」と言いくるめながら、子供の目の前で堂々と贅沢していました。

お金で解決できない問題にぶち当たった時に、何もできないのでしょう。

  

自分で苦労してお金を得た経験のある人は、小さなことでも自分で動きます。
トイレ掃除や玄関の掃除を自分でやる社長さんは「なんでもお金で解決できる」とは思っていません。

若い頃にこういう社長さんのいる会社で働きたかった・・・

 
 

「なんでもお金で解決できる」と思っている人は他力本願の傾向が強い

これは持論です。

自分で動きたくないから、お金を使う。
いくら払えばいいの?それで解決して。

自分で動かずお金で解決させる。
それが当たり前になりすぎて、感覚さえないのかもしれません。
何がなんでも自分で動かず、お金で済むならその方が楽なのでしょう。

 

コストパフォーマンスとして、作業の分担として対価であるお金を払う、というのはアリです。
本当は自分でやりたいけど手が足りないから、労働力を雇う、のはもっともです。

しかし、「自分がやりたくないから」「自分がめんどくさいから」という理由で「お金で解決させる」というのは違います。

 

子供のことに対してでさえ、「お金で解決できるならそれでいい」と思っている親は、子供の気持ちがわかりません。
子供にきちんと向き合っていないからです。

お金で解決されてきた子供は、その親の背中をきちんと見ていて、「お金は払うけど何もしてくれない親」と言う感覚を持ちます。

 

親自身はお金を払っているから「解決した」「もう終わった」気でいます。
しかし子供のことをきちんと考えているわけではないので、子供からすれば「終わっていない!」と暴れる原因になるのです。
こういう親には「言ってもわからない」から、自分の思いを伝えるために暴れるのです。

 

 

引きこもりの子供に対しても、「お金で解決する」

そこそこお金のある家庭で、最新のゲーム機などを何不自由なく買ってあげられるような家の子でも、引きこもりになってしまったりします。

親は自分で動きたくないから、「お金で解決できないことは何もしない」のかもしれません。

引きこもりになってしまった子供に対して、早期に動けばまだなんとかなるかもしれないのに、「お金で解決できない」から何もせず、取り返しのつかないことになります。

 

  

そしていざ本当に取り返しがつかなくなった時さえ、「お金で解決させる」
それしか方法が分からないから。

業者に何百万円も払えるのであれば、何か他にできたことあったでしょう・・・
子供に向き合うことをせず、子供の気持ちを考えず、お金だけを頼ってきた結果、不幸になるのは子供なのです。

 

例えば、子供がもう成人であれば、

  • 1ヶ月生活できるお金だけ渡して家を追い出す。
  • ゲーム機やスマホすべて取り上げて、「自分でお金を稼いで買いなさい」とする。

信用できるかどうか分からない業者に何百万円も払うより、ずっといいはずです。
当然仕事は子供自身が見つけなければなりません。
親から紹介された仕事なんて、よほど好きな仕事でない限り続きません。

 

 

何年も放っておけば放っておくほど、引きこもりの問題は根深くなってしまいます。

 

番外:シングルマザーが子供を手放さないせいでの引きこもり

タイトルとは違いますが、「お金で全て解決させる」とは思っていない親でも、子供が永遠に引きこもりになってしまうパターンはいくつもあると思います。

そのひとつが、シングルマザーがひとりで育てた息子を手放さない、と言うパターン。

親自身が寂しいのでしょう。
子供が自立するべき時に邪魔をしたり、自立せずに家にい続けることを望んだり。

子供自身が自立をしようとしても、親は寂しさゆえに子供の情を利用して手放さない。
何十年経っても、変わらない。

子供は自立するタイミングを逃していつの間にか歳をとり、自立するのも困難になり引きこもりになってしまう。

それでも子供には「寂しい」「愛してる」「安心して」と甘い言葉を言いながら、世間に対しては「子供が引きこもりで困っている」と被害者ぶって自分を守るのです。

 

中年になってからでも子供が一念発起して自立しようとすると、母親は何かにつけて自立を邪魔するんです。
自分が寂しい。それだけの理由で。

まさに悪循環。
子供は親を恨むでしょう。

 

 

最後に

引きこもりの問題さえお金で解決させようとして業者に何百万円も払い「あぁ、自分の役目は終わった」とか安心する親、・・・ドン引きです。

自分ひとりで解決が難しかったとしても、相談する場所はもっとあったんじゃないかと思います。

 

記事やテレビでは、「引きこもりの子供」の方にスポットを当ててしまうので、矢面に立つのは子供の方です。
「どうしようもない子供」「出来損ないの子供」と世間から笑い者にされるのも子供の方。

そんな矢面に子供を置いて、「可哀想な自分」を演じる親は、毒でしかありません。

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