【小説】かがみの孤城|あらすじ・感想・レビュー|最後まで一気に読んだ本!

かがみの孤城
著:辻村深月
レーベル:ポプラ文庫

主人公のこころは、ある事件をきっかけに引きこもりになってしまった。
学校に居場所がなく、家から一歩外に出ることすらできない。

ある日突然、部屋の鏡が光り、その中に吸い込まれてしまう。

そこで出会った「オオカミ様」と「7人」の中学生。
こころと同じで学校に通っていない7人。

鏡を通してのみ出入りが可能な「かがみの孤城」
「鍵」を発見した者にのみ願い事が叶えられ、その時に城は閉じる。

こころたち7人はライバルであり仲間であった。

仲間の1人が、城の禁忌を犯してしまう。
こころは仲間を助けるために、たった1人で「鍵」を探し出す。

 

 

 

かがみの孤城 著:辻村深月

かがみの孤城 購入のきっかけ

「かがみの孤城」というタイトルの辻村深月の最新作が出ている。ということはすでに知っていました。
しかしハードカバーだとちょっとお値段が・・・
電子書籍よりも紙の本の方が好きなので、文庫版が出るのを待っていました。

ふらりと立ち寄った本屋さんにて、辻村深月の「かがみの孤城」が文庫版で登場しているではないですか・・・!

ファンとしてこの機を逃すわけにはいきません。
上下巻セットで即購入しましたよ!!

 

かがみの孤城 感想・レビュー(ネタバレが少し入っています)

最初1ページめくった時から、すでに世界観に入っていました。
一気に読んでしまった。
読後感もとてもいい。

辻村深月作品は、誰でも知っているような別の作品を小説の中に登場させることがおおいです。
この「かがみの孤城」もそう。
童話が入っていて、それについて登場人物たちが話をしている時、わたしも一緒に話しているような不思議な感覚になります。

主人公や登場人物たちの悩みに共感したり、ミステリーであることを忘れて登場人物たちがそのまま永遠に楽しく暮らせればいいのにと考えたり・・・

最後クライマックスで謎が一気に解けていきます。
謎を解く気がなかったのに仲間を助けるために謎解きに挑戦する主人公。
答えがわかっていて言わなかった子。現実の世界に帰りたくなかった子。
オオカミ様の正体。

最後まで疲れたりダレたりすることなく一気に読める作品。
本当にいい作品でした。

 

かがみの孤城 メディアミックス

1、小説・文庫

作者辻村深月
出版社ポプラ社
レーベルポプラ文庫(文庫版)
キミノベル(児童書版)
巻数ハードカバー版:全1巻
文庫版:全2巻
児童書版:全2巻

2、漫画

原作辻村深月
漫画武富智
出版社集英社
ヤングジャンプコミックス
巻数全5巻

3、アニメ映画

原作辻村深月
監督原恵一
脚本丸尾みほ
配給松竹
放映2022年12月23日