【コラム】高齢者と接する仕事をしていて思ったこと
詳しくは伏せますが、筆者は「高齢者と接する仕事」をしておりました。
その間さまざまなことを思ってきました。
何を思って高齢者と接してきたのか、拙いですがお伝えしていきます。
目次
高齢者と接する仕事をしていて、何を思ってきたのか。
高齢者と接する仕事をする前に思っていたこと
高齢者と接する仕事をする前に思っていたこと。
高齢者と接する仕事をする前、どんなことが待っているのか、正直未知数でした。
何が待っているのか、何が起こるのか、情報収集はしましたが、未知数でした。
ただ漠然と、「お年寄りは敬うもの」「弱い立場の人」「敬意を持って接する」そんな風に思っていました。
それから、「軽い気持ち」も少しありました。
「人間だからお互い気遣い合って新しい人間関係も生まれるだろう」
と簡単に考えていた部分もあります。
でも、間違いでした。
相手にもよりますが、「わたしは客だ!」「俺を敬え!」と高圧的な高齢者もおりましたし、逆に異常に気を使ってくれる高齢者もいて、こっちが恐縮するくらいなこともありました。
「事前情報」「イメージ」「何も知らない人が好き勝手いう適当なこと」とはまた違った、残酷な現実が多かったのが事実です。
高齢者と接する仕事をしてよかったと思ったこと
高齢者と接する仕事をしていてよかったと思ったこと。
正直あまり「よかった」と思ったことはありません。
そもそも仕事が合っていなかったのだと思います。
それでも「よかった」と思ったこと。
それは、「知識が増えた」こと。
親が毒親で何も教えてもらえなかった自分にとって、「料理を教えてもらえる」「掃除のコツを教えてもらえる」のはとてもありがたかった。
それから、「男性は外で仕事をして、女性は家を守る」というイメージの強い世代だと思うのですが、「男性も案外家事をやる」ということを知りました。
逆に「家事の嫌いな女性も多い」ということも知りました。
「男は仕事。女は家事」
そんな価値観はどこの何が生み出したのでしょう?
実際に高齢者と接する仕事をしてきて、常識は覆りました。
嫌々家事をやっている女性も多いし、上手に家事をこなす男性もいらっしゃいました。
高齢者と接する仕事をして大変だったこと
高齢者と接する仕事をしていて大変だったこと。
- 家族から縁切りされている人もおり連絡が大変。
- 生活保護が多く、いつもお金の心配をしている。
(生活保護の人は威張っている人も多い) - 五感が鈍っているので伝わりにくい。
- 高齢者は耳が遠いので大声を出さなければならない
- 肉体労働で体育会系。
- ボランティア精神が求められる。
大変なことはいろいろありました。
年金暮らしどころか生活保護の人が想像以上に多くて、驚きました。
自己管理ができておらず生活保護の人に敬意を持って接するということは自分にはできません。
それから、肉体労働なのですぐに疲れてしまいます。
サービス残業は当たり前で、家に帰ってから眠るだけ、だけどお給料は少なく、貯金は全然できないという状況。
やってられなくなって、自分の心が荒んでいきました。
高齢者と接する仕事をして今思っていること
高齢者と接する仕事をして今思っていること
- できればもうこの仕事をしたくない
- 「敬う」のは一部の人でいい。全ての高齢者を敬うことはできない。
- どんな功績を残したところで、歳を取ったらみんな同じ
「冷たい」と思われるかもしれませんし、自分でも「わたしはこんなに冷たい人間だったんだ」と思います。
そして「高齢者と接する仕事は合わない」と感じています。
「優しい人」であれば仕事が合うわけでもなく、「優しい人」ほど利用されてしまう世界かなと思っています。
ひとりの高齢者に対して、多くの人が少しずつ関わっていて、成り立っている現実があり、そりゃ人もお金も足りないだろう、と。
どんなに頑張っても、高齢者は死に近づいていくしかなく、高齢者と関わる仕事に「達成感」などなく、あっても「自己満足」
高齢者の「自己実現」と言われることもあるけれど、そもそも「高齢者と関わっている人が自己実現できていない」現実。
「仕方なく」この仕事をしているという人も多い中で、「何が正しいんだろう」と考える毎日でした。
「答えのない」世界で、「答え」を求めてしまう自分。
フラストレーションで頭の中はグルグルしていました。
最後に
つらつらとあまりまとまらないまま書いてしまったかもしれません。
後日読み返した時にめちゃくちゃ書き直すかもしれません。